福岡でヘッドスパのお店を始めて、もうすぐ10年になります。
今では2店舗になり、スタッフも8人まで増えました。
歯科衛生士をしていた頃の私は、こんな未来を全く想像していませんでした。
歯科衛生士時代は、とにかく人間関係が苦手でした。
朝職場に向かう時は動悸が激しくなって、
「このまま原付で車に突っ込んだら楽になるかも…」
そんなことを考えてしまうくらい、毎日がつらかったです。
耐えきれずに院長に「辞めたい」と直談判したり、専門学校に相談したこともありました。
ただ、奨学生の条件として2年間の歯科医院勤務が必要だったため、簡単に辞めることは出来ませんでした。
休みの日は近くの河原でひたすらぼーっと過ごしていました。
今思えば、少し鬱っぽくなっていた気がします。
毎日が苦しくて、親に電話で「辞めたい」と泣きながら話したこともありました。
でも、奨学生として働いていたので、辞めてしまうと親に迷惑がかかると思い辞めることは出来ませんでした。
お金の負担もそうですが、この嫌な職場に親が頭を下げる姿を想像すると、それが一番つらかった気がします。
もちろん、自分が仕事でミスをすることが悪かった部分もあったと思います。
ただ、職場の先輩に顔をたたかれたり、物を投げられたり、今振り返ってもかなりきつい環境でした。
そんな環境でもなんとか耐えてその職場は辞めたのですが、その後も歯科衛生士を続ける気にはなれませんでした。
そんな中で、歯科衛生士をしながら友達と一緒にしていたマッサージのアルバイトが、今の仕事の土台になっている気がします。
当時は別府に住んでいて、旅館の出張マッサージの仕事をしていました。
歯科衛生士の仕事がかなりきつかったので、友達と一緒にしていたそのアルバイトが、自分にとって息抜きみたいな時間になっていました。
その歯科衛生士時代の人間関係のキツさが、「自分で組織を作れる人間になりたい」と思ったきっかけでした。
そのタイミングで見つけたのが、今やっているドライヘッドスパです。
身体のマッサージはたくさんある中で、頭だけのマッサージというのが当時はまだ珍しく、「今からやるならこれだ」と感じました。
悟空のきもちというドライヘッドスパ店のスクールを見つけて、すぐに習いに行くことを決めました。
今ならきっと、他のスクールと比較したりしていたかもしれません。
でも私は昔から、結構勢いで行動するタイプで、見つけてすぐに問い合わせをしました。
今思えば、その勢いが今につながっているので、良い選択だったと思っています。
あの時、勢いで飛び込んだドライヘッドスパの世界が、今こうして10年近く自分の人生の中心になるとは思っていませんでした。
でも今振り返ると、誰かに感謝されることや、施術後に見せてくれるほっとした表情が、自分のモチベーションになっていることは、あの頃からずっと変わっていない気がします。
